今年もリハビリ室の中庭の畑で野菜やお花を育てています。
地域柄、現役農家の方、もしくは農家だった方や、自宅での庭仕事をしている方も多く、久々の土いじりに腕が鳴っています。
畑仕事を通して、農作業の動作そのものの練習だけでなく、総合的な身体の動きを良くする働きがあったり、楽しみながら作業をするという心の満足感や達成感、気分転換、患者さん同士での交流など、療法としては非常に効果が大きいと思います。

4月に草取り・土づくりから作業を開始し、5月は肥料まき・サツマイモ、ピーマン、パプリカ、ミニトマト、人参の苗植え＆種まきを行いました。

6月のとある日は、追肥＆お花と枝豆の苗植えを行いました。
お花は、ラベンダー、スーパーチュニア（ビスタミニ）、スーパーベル（レモンスライス）という種類みたいです。
自宅で園芸や畑を経験されている患者さんを師匠に、畑初心者のリハビリスタッフが教わりながらすすめている畑です。畑作業の日は、椅子を並べて、プランターを机に乗せて、車椅子の方や立つのが大変な方も参加できるように工夫しています。

椅子に座って応援隊や監督官として参加したり、リハビリスタッフに支えられながら、普段できない畑仕事にチャレンジしたり、退院後に趣味の畑や園芸を続けたい方は練習になったり、自由にその時間も楽しまれています。
毎日植えた野菜やお花の成長を見に外に出てみたり、草取りや水やりなどに参加したり、患者さん主体の活動のきっかけになればいいなあと思いながら、入院生活に少しでも楽しい時間を増やせるようにと計画しています。
日当たりが悪いながらもなんとか根付いた野菜たちが、収穫まで元気に成長することを祈っています！

7月、8月は猛暑のためあまり畑に出られませんでしたが、患者さんに収穫した枝豆を茹ででもらったり、キュウリやナスで調理訓練を行なったり、植える→育てる→収穫する→調理する、という流れになっています。

最近はとても立派なピーマンが獲れました！

おまけ：
近くには当法人の保育園の畑もあり、かわいい園児たちも水やりや野菜のお世話に来ています。患者さんと中庭に出た際に園児たちに出くわしたり、患者さんも保育園の畑を気にかけたりとちょっとした幼老交流の場にもなっています。
個人的には、仕事用のユニフォームで娘に会えるのが楽しいです。
※当法人では、認可保育園、院内託児所を併設しています。